SI単位 3 |
☆補助単位・組立単位・併用単位・規約単位
文字が自由にならないので m3 のごとく乗根が上につかず、下につきます。ご容赦。
換算での数値部分には☆マークと◎マークを使っています。任意の数値の意味です。
角度
SI(補助単位) |
rad
ラジアン |
定義:ラジアンは、円の半径に等しい長さの弧を切り取る
2本の半径にはさまれる平面角。 1rad=57.29°=57°17’45” 1°=π/180°(rad) |
立体角
SI(補助単位) |
sr
ステラジアン |
定義:ステラジアンは、球の中心を頂点とし、その球の半径
を1辺とする正方形の面積と等しい面積をその 球体上で切り取る立体角。 (放射強度の測定などで使用されます。例:W/sr) |
面積
(SI組立単位) |
u
平方メートル |
定義:平方メートルは、辺の長さが1メートルの正方形の面積 |
体積
(SI組立単位) |
m3
立法メートル |
定義:立法メートルは、1辺が1メートルの立方体の体積 |
角速度
(SI組立単位) |
rad/s
ラジアン毎秒 |
定義:ラジアン毎秒は、1秒につき1ラジアンの角速度 |
角加速度
(SI組立単位) |
rad/s2
ラジアン 毎秒毎秒 |
定義:角加速度、ラジアン毎秒毎秒は、1秒に1ラジアン毎秒
の角速度 |
速さ
(SI組立単位) |
m/s
メートル毎秒 |
定義:メートル毎秒は、1秒当り1メートル進む速さ |
加速度
(SI組立単位) |
m/s2
メートル 毎秒毎秒 |
定義:加速度、メートル毎秒毎秒は、1秒当り1メートル毎秒の
加速度 |
周波数
(SI組立単位) |
Hz
ヘルツ |
定義:ヘルツは、1秒間に1回繰り返される周期現象の周波数 |
回転速度
(SI組立単位) |
s-1
毎秒 |
定義:回転速度、毎秒は、1秒間当り1回まわる回転速度 |
波数
(SI組立単位) |
m-1
毎メートル |
定義:毎メートルは、1メートル当りに1回繰り返される波の数 |
密度
(SI組立単位) |
kg/m3
キログラム 毎立法メートル |
定義:キログラム毎メートルは、1立方メートルあたりの質量
が1キログラムの物体の密度 |
力
(SI組立単位) |
N
ニュートン |
定義:ニュートンは、1キログラムの質量の物体に
1メートル毎秒毎秒の加速度を与える力の大きさ (工学単位での1kgf=9.80665N) |
力のモーメント
(SI組立単位) |
N・m
ニュートン メートル |
定義:ニュートンメートルは、1ニュートンの力が作用する点から、
力の作用する方向に垂直にとった距離1メートルの点に おいて、距離ベクトルと力ベクトルとで作られる平面に 垂直に立てた軸に対するその力のモーメント (換算:☆N・m=◎kgf・m×9.80665) |
圧力
(SI組立単位) |
Pa
パスカル |
定義:パスカルは、1平方メートル当り、1ニュートンの力が
作用する圧力 (換算:☆Pa=◎kgf/cm2×9.80665×104 ) |
応力
(SI組立単位) |
Pa
パスカル 1Pa=1N/m2 |
定義:パスカルは、1平方メートル当り、1ニュートンの力が
作用する応力 (換算:☆Pa=◎kgf/mu×9.80665×106 ) |
粘度
(SI組立単位) |
Ps・s
パスカル秒 |
定義:パスカル秒は、流体内に1メートルにつき1メートル毎秒
の速度勾配があるとき、その速度勾配の方向に垂直 な面において、速度の方向に1平方メートルにつき 1ニュートンの力の大きさのせん断応力が生じる 粘度の大きさ (元の式:粘度=流体に生じるせん断応力×1/速度勾配) |
動粘度
(SI組立単位) |
u/s
平方メートル 毎秒 |
定義:平方メートル毎秒は、密度が1キログラム毎立法メートル
で粘度が1パスカル秒の流体の動粘度 (動粘度=粘度/密度) |
仕事
(SI組立単位) |
J
ジュール |
定義:ジュールは、力の大きさが1ニュートンの力がその力の
方向に物体を1メートル動かすときにする仕事 (1J=1N・m) ( 換算:☆J=◎kgf・m×9.80665 ) |
工率
(SI組立単位) |
W
ワット |
定義:ワットは、1秒間に1ジュールの仕事をする割合
(1W=1J/s) ( 換算:☆W=◎kgf/s×9.80665 ) |
質量流量
(SI組立単位) |
kg/s
キログラム 毎秒 |
定義:キログラム毎秒は、1秒間につき1キログラムの割合で
流れる質量流量の大きさ |
体積流量
(SI組立単位) |
m3/s
立法メートル 毎秒 |
定義:立法メートル毎秒は、1秒間につき1立方メートルの割合で
流れる体積流量の大きさ |
振動加速度
レベル (規約単位) |
dB
デシベル |
定義:振動加速度実効値(単位m/s2で表した加速度の瞬時値
の2乗の1周期平均の平方根)の10万分の1に対する 比の常用対数の20倍。 または、振動加速度の実効値に通商産業省令で定める 感覚補正を行って得られた値の10万分の1に対する 比の常用対数の20倍。 この定義を式で書くと 20 log10(a/a0)=1 となる 振動加速度レベルを1デシベルとする。 ここで、基準振動加速度 a0=10-5 m/s2 とする |
熱量
(SI組立単位) |
J
ジュール |
定義:熱量を表すジュールは、1ジュールの仕事に相当する熱量
(1W=1J/s) ( カロリー換算:☆J=◎cal×4.18605 ) |
熱伝導率
(SI組立単位) |
W/(m・K)
ワット毎メート ル毎ケルビン |
定義:ワット毎メートル毎ケルビンは、断面に垂直な方向の
長さ1メートルにつき1ケルビンの温度勾配がある 1平方メートルの断面を通過して1秒につき1ジュール の熱量が伝導されるときのその触媒の熱伝導率 (式:熱伝導率=熱流/(温度差/単位長さ)×単位面積 =熱流/(温度差×単位長さ) ) |
比熱
(SI組立単位) |
J/(kg・K)
ジュール毎 キログラム毎 ケルビン |
定義:ジュール毎キログラム毎ケルビンは、1キログラムの
質量の物体の熱容量が1ジュール毎ケルビンに なるときの比熱 ( カロリー・セルシウス換算:☆J/(kg・K) =◎cal/(kg・℃)×4.18605 ) |
エントロピー
(SI組立単位) |
J/K
ジュール毎 ケルビン |
定義:ジュール毎ケルビンは、温度1ケルビンの系に1ジュール
の熱量を可逆的に与えたときのその系のエントロピー の増加分に等しいエントロピー ( 非SI単位においては 単位あたりのエントロピー(比エントロピー)=cal/(kg・K) ) |
電気量
(SI組立単位) |
C
クーロン |
定義:クーロンは、1アンペアの不変の電流によって1秒間に
運ばれる電気量 ( 1C=1A・s ) |
電界の強さ
(SI組立単位) |
V/m
ボルト毎 メートル |
定義:ボルト毎メートルは、1クーロンの電荷を有する無限に
小さい帯電体に働く力の大きさが1ニュートンである 真空中における電界の強さ |
電圧
(SI組立単位) |
V
ボルト |
定義:ボルトは、1アンペアの不変の電流が流れている1本の
導体の2点間で消費される電力が1ワットであるとき、 この2点間に存在する電位差 <直流> 定義:上記のボルトで表した電圧の瞬時値の2乗の1周期
|
起電力
(SI組立単位) |
V
ボルト |
定義:ボルトは、1アンペアの不変の電流が流れている1本の
導体の2点間で消費される電力が1ワットであるとき、 この2点間に存在する電位差 ( 1V=1J/C ) |
静電容量
(SI組立単位) |
F
ファラド |
定義:ファラドは、1クーロンの電気量を充電したとき、1ボルト
の電圧を生じる2導体間の静電容量 |
起磁力
(SI基本単位) |
A
アンペア |
定義:1回巻きの閉回路に1アンペアの不変の電流が流れる
ときに生じる起磁力、1アンペア毎メートルの一様な 磁界に沿っての1メートルあたりの磁位差 |
磁界の強さ
(SI組立単位) |
A/m
アンペア毎 メートル |
定義:アンペア毎メートルは、一様な磁界において、磁界の
方向に沿って1メートル離れた2点間の起磁力が 1アンペアである磁界の強さ |
磁束密度
(SI組立単位) |
T
テスラ |
定義:磁束の方向に垂直な面の1平方メートルにつき
1ウェーバの磁束密度 ( 1T=1Wb/u ) |
磁束
(SI組立単位) |
Wb
ウェーバ |
定義:ウェーバは、1回巻きの閉回路を貫く磁束を一様に減少
させていって1秒間でゼロにするとき、1ボルトの起電力 をそこに発生させる磁束 ( 1Wb=1V・s ) |
インダクタンス
(SI組立単位) |
H
ヘンリー |
定義:ヘンリーは、1つの閉回路を周回する電流が毎秒
1アンペアの割合で変化するとき、内部に1ボルトの 起電力が生じる閉回路のインダクタンス ( 1H=1Wb/A ) |
電気抵抗
(SI組立単位) |
Ω
オーム |
定義:オームは、1アンペアの電流が流れる導体の2点間
の電圧が1ボルトであるときのその2点間の電気抵抗 ( 1Ω=1V/A ) |
コンダクタンス
(SI組立単位) |
S
ジーメンス |
定義:ジーメンスは、1アンペアの電流が流れる導体の2点間
の電圧が1ボルトであるとき、その2点間の電気の コンダクタンス ( 1S=1A/V ) |
インピーダンス
(SI組立単位) |
Ω
オーム |
定義:2端子間の複素電圧が1ボルト、複素電流が1アンペア
のときの複素インピーダンス ( 1Ω=1V/A ) |
電力
(SI組立単位) |
W
ワット |
定義:ワットは、回路に1ボルトの正弦波交流電圧を加えた
とき、それと位相が同じ1アンペアの正弦波交流電流 が流れる場合の1ワットの工率に相当する電力。 また、直流の場合は、1アンペアの直流電流が流れる 導体の2点間に、1ボルトの電圧が生じるとき、 その2点間で消費される電力。 ( 1W=1J/s ) |
皮相電力
(SI併用単位) |
VA
ボルトアンペア |
定義:ボルトアンペアは回路に1ボルトの正弦波交流電圧
を加えたとき、1アンペアの正弦波交流電流が 流れる場合の皮相電力 |
無効電力
(SI併用単位) |
ver
バール |
定義:バールは回路に1ボルトの正弦波交流電圧を加えたとき
、それと位相が90度異なる1アンペアの正弦波交流電流 が流れる場合の無効電力 |
電気量
(SI組立単位) |
J
ジュール |
定義:電気量ジュールは、1ジュールの仕事に相当する電力量
1ワットの電力が1秒間断続したときの電気量 (1J=1N・m) |
皮相電力量
(SI併用単位) |
VA・s
ボルトアンペア 秒 |
定義:ボルトアンペア秒は、1ボルトアンペアの皮相電力が
1秒間断続するときの皮相電力量 |
無効電力
(SI併用単位) |
ver・s
バール秒 |
定義:バール秒は、1バールの無効電力が1秒間断続する
ときの無効電力量 |
電磁波の
減衰量 (規約単位) |
dB
デシベル |
定義:電磁波の減衰量を表すデシベルは、減衰前の電磁波の
電力に対する比の常用対数の10倍。 この定義を式で書くと 10 log10(p1/p2)=1 となる 減衰量を1デシベルとする。 ここで、p1 :入力電磁波の電力(単位はワット) p2 :出力電磁波の電力(単位はワット) |
電磁波の
電力密度 (SI組立単位) |
W/u
ワット毎 平方メートル |
定義:ワット毎平方メートルは、1平方メートル当りの電離放射
線のエネルギー通過時間率が1ジュール毎秒である ときのエネルギー束密度 |
放射強度
(SI組立単位) |
W/sr
ワット毎 ステラジアン |
定義:ワット毎ステラジアンは、すべての方向に一様な放射
強度を持つ点放射源から、1ステラジアンの立体角内 に放射されるエネルギーが1秒につき1ジュール であるときの放射強度 |
光束
(SI組立単位) |
lm
ルーメン |
定義:ルーメンは、すべての方向に放射される光の光度が
一様に1カンデラである点光源から1ステラジアンの 立体角内に放射される光束 ( 1lm=1cd・sr ) |
輝度
(SI組立単位) |
cd/u
カンデラ毎 平方メートル |
定義:カンデラ毎平方メートルは、1平方メートルの面積の
平面光源がその平面と垂直な方向において、一様な 輝度を有しており、その光度が1カンデラであるときに その方向における輝度 |
照度
(SI組立単位) |
lx
ルクス |
定義:1ルーメンの光束をもって、1平方メートルの面を一様に
照らす場合の照度 |
中性子放出率
(SI組立単位) |
s-1
毎秒 |
定義:粒子放出率を表す毎秒は、放射線源から放出される
粒子の数が1秒あたり1個の割合であるときの 粒子放出率 |
放射能
(SI組立単位) |
Bq
ベクレル |
定義:ベクレルは、放射性核種の壊変数が1秒につき1である
ときの放射能または壊変率 |
吸収線量
(SI組立単位) |
Gy
グレイ |
定義:グレイは、電離放射線により、物質1キログラムにつき、
1ジュールのエネルギーが与えられるときの吸収線量 ( 1Gy=1J/kg ) |
吸収線量率
(SI組立単位) |
Gy/s
グレイ毎秒 |
定義:グレイ毎秒は、1秒につき1グレイの吸収線量を与える
吸収線量時間率 |
カーマ
(SI組立単位) |
Gy
グレイ |
定義:間接電離放射線の照射により、物質1キログラムにつき
放出された荷電粒子の初期運動エネルギーの総和が 1ジュールであるときのカーマ |
照射線量
(SI組立単位) |
C/kg
クーロン毎 キログラム |
定義:クーロン毎キログラムは、エックス線またはガンマ線の
照射により、空気1キログラムにつき放射された電離性 粒子が、空気中においてそれぞれ1クーロンの電気量を 有する正及び負のイオン群を生じさせる照射線量 |
照射線量率
(SI組立単位) |
C/(kg・s)
クーロン毎 キログラム 毎秒 |
定義:1秒につき1クーロン毎キログラムの照射線量を与える
照射線量時間率 |
線量当量
(SI組立単位) |
Sv
シーベルト |
定義:生体中の問題にしている場所に存在する電離作用を
持つ粒子から生体1キログラムにつき1ジュールの エネルギーを受けるような線量と同じ生物的効果を 持つ電離放射線の量 ( CGS系 レムとの換算: ☆Sv=◎rem×0.01 ) |
線量当量率
(SI組立単位) |
Sv/s
シーベルト 毎秒 |
定義:1秒につき1シーベルトの照射線量を与える
電離放射線時間率 |
音響パワー
(SI組立単位) |
W
ワット |
定義:音響パワーを表すワットは、音の放射源から1秒間に
放射されるエネルギーが1ジュールであるときの音の エネルギー束 ( 1W=1J/s ) |
音圧レベル
(SI組立単位) |
dB
デシベル |
定義:音圧実効値(パスカルで表した大気中における圧力の
瞬時値と静圧との差の2乗の1周期平均の平方根) の10万分の2に対する比の常用対数の20倍。 または、音圧実効値に通商産業省令で定める 感覚補正を行って得られた値の10万分の2に対する 比の常用対数の20倍。 この定義を式で書くと 20 log10(p/p0)=1 となる 音圧レベルを1デシベルとする。 ここで、pは音圧実効値(単位はパスカル) p0=2×10-5 Pa とする |
モル濃度
(SI組立単位) |
mol/m3
モル毎 立法メートル |
定義:容体(溶液または混合物)1立法メートル中に、成分
(溶質)1モルを含有する溶体のモル濃度 |
☆紛らわしい単位 その1
SI単位で「rad」はラジアンですが、CGS単位系での「rad:ラド」は全く
意味が違います。
CGS単位系での rad は次のように定義されます。
定義:ラドは、電界放射線により、物質1グラムにつき100エルグの
エネルギーが与えられるときの吸収線量。
SI単位のGy:グレイとの換算は ☆Gy=◎rad×0.01
☆紛らわしい単位 その2
吸収線量:Gy:グレイとカーマ:Gy:グレイは同じ単位です。
吸収線量は 物体に与えられたエネルギーに関するもの
カーマは 放射線を物体に当てることによって物体内に生じた
エネルギーに関するもの
と使い分けられます。
☆エントロピーの法則 「かつ」さんのHPより
エントロピーの法則に関しては、何やら誤解している向きが多いようなので
取り上げてみたいと思います。
そもそも、「エントロピー」=「乱雑さ具合」と言う概念だと信じている人が
多いようです。
もともと、これは熱力学の第二法則(クラウジウスの法則 或いはカルノー
の原理)から来ています。
熱力学の第二法則とエントロピー増大の法則とを、直接イコールで結んで
良いかと言われると、ちょっと唸っちゃいますが、極めて緊密な関係がある
ことは間違いありません。
話を簡単にするため、今、一方が熱くて一方は冷たい、二つの物体がある
と思って下さい。
おおざっぱに言って熱力学の第二法則とは、熱というモノは熱い方から
冷たい方に向かって流れて逆はありませんよ、と言う誰でも知ってる
経験則のことで、基本的には、これが積もり積もったものが
エントロピーの増大です。
勿論、両者が閉鎖系で無ければこの限りではないのですが、その場合
もより大きな系で見れば同じ事が言えるわけです。
数式で書けば ∫δQ/Tをエントロピーと言います。
ここにδQ は熱量の変化、T は温度。
ですから上述の二つの物体の熱の移動を式で書くと、高い方の温度をTH
、
低い方をTLとするとき、
∫δQ/TL−∫δQ/TH > 0
これがエントロピーの変化です。第一項と第二項でδQが同じで、
TH > TL なので必ず正です。
(数学的に厳密に言えば、元の温度Tも変化するのですが、
δが十分に小さいとして考えて下さいな。)
早い話が、熱量がδQだけ熱い方から冷たい方に移動した、ただそれだけの事。
負になるわけがない。
だから必ずエントロピーは増大していく。もし減ったなら、それは時間が
逆流した時です。
熱力学で表しましたが、何か別のものでも同じ様な現象を示すものであれば、
同じ様な式が成り立つので、それもまたエントロピーの増大と言います。
つまり、より平均化していくような過程であれば良いわけです。
だから、乱雑さと言うより「平均化」と言った方が近いのです。
☆ケルビンとセルシウス度
温度について、私たちが普段使っているのはセルシウス度(セ氏度)です。
「 ☆ ℃ 」と書いて「 ☆度シー 」 と読みますが
ケルビンは「 ☆K 」と書いて「 ☆ケルビン 」で「度」はつきません。
まして「 ☆ケー 」とか読みません。
「温度」と言う言葉から「度」をつけたくなりますが、注意しましょう。
ケルビンは氷点下273.15℃=絶対零度 です。
因みに星雲間の宇宙空間の温度は3Kと言われています。
☆バールver及びバール秒ver・sについて
無効電力及び無効電力量であるが、最初の資料ではSI併用単位に
なっているが、別の資料では非SI単位の扱いになっている。
ここでは、最初の資料を正しいとして、そのまま掲載する。
☆固有名称を持つ組立単位・併用単位・暫定単位
・CGS組立単位
質量
SI併用単位 |
t
トン |
定義式:1t=1000kg |
時間
SI併用単位 |
min、h、d
分・時・日 |
定義式:1min=60s 1h=60min 1d=24h |
温度
固有の名称を 持つSI組立単位 |
℃
度 セルシウス度 |
定義:セルシウス度の数値cはケルビンで表される温度の
数値kから273.15を減じたもの(計量法) 定義式:c=k-273.15 、1℃=1K |
平面角・角度
SI併用単位 |
°、’、”
度・分・秒 |
定義式:1°=(π/180)rad 、1’=(1/60)°、
1”=(1/60)’ |
体積・容積
SI併用単位 |
L
リットル |
定義:1稜の長さが0.1mの立方体の体積
定義式:1l=1dm3=10-3 m3 |
密度
接頭語付 SI組立単位 |
kg/dm3
キログラム 毎立方 デシメートル |
定義:体積1dm3の質量をkgで表したもの
( kg/dm3=gcm3 ) |
モル濃度
接頭語付 SI組立単位 |
mol/dm3
モル毎立方 デシメートル |
定義:容体1dm3の中に1molの成分を含有する溶体の
モル濃度 ( mol/l 、 M :軽量法では濃度 ) |
放射能・懐変率
固有の名称を 持つSI組立単位 |
Bq
ベクレル |
定義:放射性原子の懐変率が1sにつき1であるときの放射能
または懐変率 定義式:1Bq=1s-1=1dps(懐変毎秒) |
照射線量
CGS組立単位 |
R
レントゲン |
定義:クーロン毎キログラムの1万分の2.58倍(計量法)
定義:標準状態の乾燥空気1cm3につき、放出された電離性 の粒子が正負それぞれ1esuの電気量を有する両方の イオン群を生じさせるX線またはγ線の照射線量(CGS) |
照射線量
非SI組立単位 |
R/s
レントゲン毎秒 |
定義:1秒間に1Rの照射線量
( SI換算:1R/s=2.58×10-4 C/(kg・s) ) |
エネルギー
SI併用単位 |
eV
電子ボルト |
定義:電気素量e≒1.60217733×10-19Cを持つ粒子が
真空中で、電位差1Vの2点間で加速されるとき 獲得するエネルギー ( 換算:1eV≒1.60217733×10-19C≒0.16aJ ) |
原子質量
SI併用単位 |
u
原子質量単位 |
定義:1uは炭素-12原子1個の質量の1/12倍の質量
( SI換算:1u≒1.66053886(28)×10-27kg ) |
仕事率・工率
・動力 非SI単位 |
HP
日本馬力 |
定義:1HP=750 W
1999年以前 |
仕事率・工率
・動力 非SI単位 |
HP
英馬力 |
定義:1秒間につき550 lbf の重量を1 ft 動かすときの仕事率
1HP=745.700 W |
仕事率・工率
・動力 非SI単位 |
PS
仏馬力 |
定義:1秒間につき75kgfの重量を1m動かすときの仕事率
1999年以降は計量法で採用 ( 換算:1PS=75kgf・m/s=735.49875 W ) |
平面角・角度
非SI単位 |
pt
点(ポイント) |
定義:円周を32等分した弧が中心に対して張る角度
計量法では航空・航海に限って認可 ( SI換算:1pt=0.1963rad=11.25°) |
熱量
非SI単位 |
cal
カロリー |
定義:温度を指定したとき:圧力101.325kPaにおいて質量
10-3kgの水の温度を、その指定の温度より0.5K低い 温度からその指定の温度より0.5K高い温度に上げる のに要する熱量 温度を指定しないとき:4.184Jの仕事に相当する熱量 |
速さ
非SI単位 |
mach
マッハ |
定義:1mach=1225km/h(海上)
1mach=1060km/h(成層圏) |
長さ
非SI単位 |
AU
天文単位 |
定義:天文単位は地球と太陽間の平均距離
( SI換算:1AU≒149.597870×109m) |
長さ
非SI単位 |
pc
パーセク |
定義:パーセクは1AUが張る弧の1秒の角度に相当する距離
( SI換算:1pc≒3.0857×1016m≒206265AU ) |
長さ
非SI単位 |
l.y.
光年 |
定義:光年は電磁波が自由空間を1年間に通過する距離
( SI換算:1 l.y.≒9.46053×1015m≒9.46Pm ) |
圧力
非SI単位 |
bar
バール |
定義:1m2につき105Nの力が作用する圧力
( パスカルの105倍:計量法の定義 ) |
圧力
非SI単位 |
atm
気圧・ 標準大気圧 |
定義:1atm=101325Pa |
長さ・波長
SI暫定単位 |
Å
オングスト ローム |
定義:1Å=10-10m=0.1nm=100pm |
長さ
SI暫定単位 |
n mile、M
’,nm マイル |
定義:緯度1分に対する海上の距離
定義式:1 n mile=1852m |
速さ
SI暫定単位 |
kn
ノット |
定義:1時間につき1海里の速さ
定義式:1kn=1 n mile/h=1852m/h=1.852km/h |
加速度
CGS単位 |
Gal
ガル |
定義:1sにつき1cm毎秒の加速度の大きさ
定義式:1Gal=0.01m/s2 ( 980.665Gal=1G ) |
面積
SI暫定単位 |
a
アール |
定義:1辺が10mの正方形の面積
定義式:1a=100m2 |
面積、断面積
核反応断面積 SI暫定単位 |
b
バーン |
定義:1辺が1fmの正方形
定義式:1b=100fm2=10-28m2 |
仕事、熱量
エネルギー CGS単位 |
erg
エルグ |
定義:大きさが1dynの力がその力の方向に物体を1cm
動かすときにする仕事、または10-7Jの仕事に 相当する熱量 定義式:1erg=10-7J |
力
CGS単位 |
dyn
ダイン |
定義:質量1gの物体に働くとき、大きさが1cm/s2の加速度
を与える力の大きさ 定義式:1dyn=10-5N |
粘度、粘性率
CGS単位 |
P
ポアズ |
定義:流体内に1cmにつき、1cm/sの速度勾配があるとき、
その速度勾配の方向に垂直な面において、速度の 方向に1cm2につき1dynのせん断力が生ずる粘度 定義式:1P=0.1Pa・s=0.1N・s/m2 |
動粘度、
動粘性率 CGS単位 |
St
ストークス |
定義:密度が1g/cm3で、粘度が1dyn・s/cm2の流体の
動粘度 定義式:1St=1cm2/s |
加速度、
標準重力の 加速度 非SI単位 |
G
ジー |
定義:1G=9.80665m/s2=980.665cm/s2 |
磁束密度、
磁気分極 CGS単位 |
G、Gs、Γ、γ
ガウス |
定義:磁束の方向に垂直な面の1cm2につき1Mxの磁束密度
物質1cm3当りの磁気双極子モーメントのベクトル和が 1Mxであるときの磁気分極 定義式:1G=10-4T |
磁場、
磁界の強さ CGS単位 |
Oe
エルステッド |
定義:一様な磁界において磁界の方向に沿って1cm離れた
2点間の起磁力が1Aである磁界の強さ (A/mを4πで除したものの103倍) 定義式:1 Oe=(103/4π)A/m |
磁束
CGS電磁単位 ガウス単位 |
Mx
マクスウェル |
定義:磁気感応が1である磁場で1cm2の面積を貫いて
通る磁束の数 定義式:1Mx=10-8/Wb |
輝度
CGS単位 |
sb
スチルブ |
定義:1cm2の面積の平面光源がその平面と垂直な方向に
おいて、一様な輝度を有しており、その光度が1cd であるときに、その方向における輝度 定義式:1sb=1cd/cm2 |
照度
CGS単位 |
ph
フォト |
定義:1 lmの光束をもって1cm2の面積を一様に照らす
ときの照度 定義式:1ph=104 lx |