第4笑 
ラリー競技の流れ 

その7.試合の流れ(エントラント編)
     解説:ふるふる
    
     凸(~-~) 
      おおざっぱには以下の流れとなる。

      まずはスタート場所のエントリー受付にてクラスごとにライセンスと
      免許証及びJMRCの互助会カード(1000円の支払い領収書でも良い)
      の確認が行われ、互助会カードを見せれば一人1000円が返って来る。
      (但し、申し込み時に支払っている場合)

      この受付で車のゼッケンやロードマップ(コマ図)やアイテナリー
      (全ての予定時間)、JAFの認証カード 及び改造申告書
      (申し込み時に郵送したもの)などを受け取る。
      (大抵、茶封筒に一式入ったものを渡される)
      他にエントリーリストや公式通知文書、食事券などがあったりする
      ので、全てを確認しておく。     

      同時に車検がスタートするので、ゼッケンや認証を車に貼り終えたら
      ボンネットをあけて、車検員を待つ。
      この時、車検員が確認すると思われるヘルメット・グローブその他
      の装備品をすぐ確認できるようにしておく。
      また、車が転倒した場合に車内で危険がないよう、無用な浮遊物
      は注意される。
      
      車検員がやって来たら、車の車検証と改造申告書を渡す。
      クラブにもよるが、車検で見るのは車体ナンバーの確認、
      バッテリー端子のテーピング、オイル関係のテーピング、タワーバー
      のガタ、ロールバーのガタ、消火器の取り付け確認、ヘルメット
      などの装備品の有無、三角表示板(2枚)の確認、タイヤサイズ
      ・・・・と言った中から何点かをピックアップして行う。

      最後にヘッドライト点灯及びアッパー、ウィンカー、ハザード、
      ブレーキ、バック各ランプ、ホーン を確認して終了する。
      終ると通常、ドアのゼッケンにOKマークが書かれる。

      ラリーは公道を使用するので、車検が通る状態でなくては
      いけないのだ。 中にはCO2を測定するクラブもある。
      ランプ類の点灯は事前に(前日までに)確認しておかないと、
      現地で修理調達するのは困難な場合が多い。
      
      ・・・(-。-;)・・なんか随分めんどくさそうですねえ・・・

凸(~-~)
  ずーっとやってると別に面倒とは思わないがねえ。
  文章で書くと長々してるが、やってる事は確認作業ばっかり
  なので、特に時間がかかるような事ではない。
  レギュレーションに沿って車を装備し、備品を用意してあれば
  慌てることなど何も無いのですよ。
 
 ・・・(-。-;)・・そういうものですか・・・

凸(~-~) そういうものです。

 車検が終わったら、ドライバーズブリーフィングまでは何もない。
 ナビはロードブックの確認や、チェックノートへのゼッケンの書き込み
 などの作業をする方が良い。

 ドライバーは車内の装備(不要なものをおろすなど)が出来て
 戦闘態勢ができてれば、やる事は無い。
 まあ、空気圧を見たりシートベルト(4点式)の確認やヘルメット
 及びグローブの用意などはやっておくべき。

 主催者からドライバーズブリーフィングの開催が案内される。
 始まると、ラリー開会の挨拶などの後、競技長やコース委員長
 から注意事項などの話しがあり、質問を受け付ける。

   凸(~-~)
 この時点から駐車場はパルクフェルメになっており勝手に
 入れません。パルクフェルメに入れるのはスタート10分前
 からなので注意が必要です。
 自車のスタート10分前になると管理のオフィシャルから入場許可
 が出ますので、速やかに車に乗り込みスタートの用意をして
 スタートラインまで移動します。
 
 いよいよスタートとなる。
 一般に1号車は01分のスタートである。例えば9時からスタート
 するなら、9時01分1号車スタートである。
 よって自分が31号車なら9時31分スタート・・が普通。
 
・・・(-。-;)・・いよいよスタートですか、緊張するでしょうね・・・

(^−^) ま、いよいよ競技開始ですからね、緊張と言うより
  「行くぞ!」と言う気合に近いでしょうねえ。

凸(~-~) 
  ロードブックに書いてある距離の地点をトリップメータで確認
  しながら最初のTC(タイムコントロール)に入ります。

  この先はヘルメット・グローブは必ず装備しなくてはいけません。
  また、4点式シートベルトも装着して臨戦態勢を整えます。

  TCに入る時間はスタートプラス時間で指定されています。
  TCチェックの前に旗印の看板がありますが、ここを通過
  出来るのは指定時間の1分前からです。
  例えば指定時間が11時22分ならば、21分になったら進入
  出来ます。  

  そしてチェックカーの横に移動し窓を開け、チェックノートを
  用意(ページを開いておく)して、時間が来るのを待ちます。

  22分になったらカードをチェック要員に渡します。その渡した
  時間が記入されます。
  例えば11時22分05秒・・・チェックノートを受け取って先に
  進みます。
  TCからSSのスタートまでは3分以上とる事になってますから
  慌てる必要はありませんが、無駄な事をしている時間は
  無いと思って良いでしょう。 速やかに移動します。

  通常TCから200m位先にSSのスタートがあります。
  そこにいるチェック要員(車の場合もある)にノートを渡すと
  自車のSSスタート時間を記入してくれます。

  ノートを受け取りスタート位置へ移動します。
  大抵、前の車がまだいるはずなので、その後ろにつけます。
  前の車がスタート位置にいるなら10メートル位離れて停車
  します。近いと跳ね石をぶつけられますから・・・。

  前の車がスタートすると、スタート要員が手招きします。
  スタートラインまで案内されますので指示に従ってスタート
  ラインで停止します。
  30秒前はコールがあります。窓を完全に閉めます。
  5秒前から秒読みが始まり、ゼロでスタートとなります。

  人の場合は指でカウントされ、ゼロで腕を上げますから
  それが合図です。
  この手に車が当った場合は明らかなフライングです。
  
  計測装置の場合は赤ランプが5秒前から点灯をはじめ、
  ゼロでオールグリーンになります。
  フライングはフライング用センサーで計測されます。

  ゼロに合わせてクラッチを繋ぐのですが、はやると結構
  フライング気味で疑われますので、一瞬0を確認する
  位余裕があった方がベターでしょう。
  ラリーは秒計ですから未満

  スタート先25mに肌色に斜め3本線の解除看板が
  ありますが、TCに入ってから、この解除看板までの
  間で、いかなる修理や調整も許されません。
  例えばパンクしたとしても、解除看板を過ぎるまで
  タイヤ交換もできません。何かすると失格となります。

  また、スタートの合図があってから20秒以上発進できない
  場合は、オフィシャルに車を押されてスタートラインを切った
  後、失格となります。例えばエンジンストールなど。

  全開でSSを走ります。

  SSを進み、ゴール手前100mに黄色のチェッカー看板が
  出て来ます。これは予告看板で、FF(フライングフィニッシュ)
  は赤のチェッカー看板です。
  全開で駆け抜けてください。タイム計測場所です。

  FFの200mほど先にSTOP看板があり、その前に3本
  2本1本と斜線を入れた看板がありますので、減速して
  ゆっくりSTOP看板で停車します。
  STOP看板のところにチェック車がいますので、車を
  横づけしてチェックノートを渡し、ゴールタイムとここの
  スタート時間などを記入してもらいます。

  このSTOPから25m先に解除看板がありますので、
  たとえパンクしていたとしても、この解除看板を超えて
  からでなければ修理などしてはいけません。

  以上がSS(スペシャルステージ)です。

  次のTCに向かいます。
  
・・・(-。-;)・・結構複雑じゃないかい?

(^−^) だから、文章にすると複雑なんだけど、ようは
  ヨーイ・ドンだけだってばあ
 

凸(~-~) 
  SSを何箇所か走ったら、サービスのTCへ入ります。
  サービス時間は何分か指示されてますから、その時間内に
  タイヤ交換したり、空気圧調整したりします。
  時間が来たら、スタートTCに入ります。

  また、給油も大抵1回はあります。全てロードブックや
  アイテナリー に記載されてます。
  通常給油は義務付けです。しかし、給油量は自由です。
  無論お金は自分で払ってね:笑。

  サービスには20分のサービスと45分のサービスがあり、
  通常は45分を昼食時間と考えます。
  昼食は各々用意するのが普通です。ついてる食事券は
  ゴール後の夕食の場合が殆どです。
  たまに朝食(スタート前)ってのもありますけどね。 

  サービスや給油の他に、グルーピングの場合もあります。
  グルーピングとは、何かあって中抜けした空白時間を
  順序良く戻す事です。
  例えば、リタイヤした車などがあって、中抜けしたのを詰めて
  連続した並びにして競技を円滑にする場合などです。

凸(~-~) 
  全てのSSが終わったらゴール会場のTCに入ります。
  通常、このTCだけは早着OKです。

  ゴールTC後はパルクフェルメ(車両保管)となり、一切
  車の修理等は出来ません。
  例えば、ラリーの場合、公道を走るのでライトが点灯しないと
  車検を通りません。
  通常3位までの車は再車検を受けますが、脚をまげて通常
  走行困難な場合などは、車検で失格となります。

  表彰式会場で暫定結果の発表を待ちます。最終号車がゴール
  してからだいたい1時間位で会場に貼りだされます。
  抗議も無く問題無ければ30分で正式結果となります。

  表彰式・閉会式が行われ競技が全て終了します。

・・・(-。-;)・・終わったの?・・・・  

凸(~-~)  終わったよ、簡単でしょ?

・・・(-。-;)・・うーん、あんまり・・・・漠然としか・・・・

凸(~-~)  そりゃあそうでしょう。実際競技をやって初めて実感
      するってもんです。
      だから最初に言ったでしょ。「おおざっぱに」ってさ。
      
・・・(-。-;)・・ぜんぜん大雑把に聞こえなかったけど・・・・

・・・-y( ̄Д ̄)。oO○ クラブ毎に特徴があるし、事情もそれぞれ
      抱えてるから、必ずコレって流れにならないのよ・・・
      臨機応変に対応も変わるんだけど、それはそれぞれが
      経験するっきゃない。
      あくまで、通常の競技の流れを並べてみたんよ。

・・・(-。-;)・・と言われてもねえ・・・・

・・・-y( ̄Д ̄)。oO○ まずは、出場してみなって!
 

その8.競技の流れ(オーガナイズ編)
┐(´〜`;)┌  これが面倒なんよねえ。
         エントラントは皆同じ事をやるんだけど、オーガナイズ
         には様々な仕事があって簡単に解説できない。
         また、通常HQ(本部)の人間って素人は使わないから
         山の要員が普通なんだが、それでもやたら役務があって
         これまた難しい。

         更に開催場所によっても行動に明らかな違いがあるので
         説明もしきれん。

         
・・・-y( ̄Д ̄)。oO○ まずは、手伝いしてみなって!
         すりゃあ、すこしづつ分かってくるだろうさ。
         なんも話さない訳にもいかんだろうから、山にどんな
         役務の人間がいるかを下に述べる。

凸(~-~)  山はSSのTCからSTOPまでを言う。
       この山に入る出入り口には車止めがいて、関係者以外
       入らないように監視が置かれる。
       通常車乗っていて、コースにはテープやパイロン等で
       進入できない工夫がしてある。
       試合によっては職業ガードマンを雇っている場合もある。

       スタート側、最初にあるのはTC(タイム・コントロール)
       である。山長は大抵ここにいて、HQと連絡を取って
       いる。他にチェック員。

       スタートにはスタートチェック長とチェック要員とスターター
       がいる。
       更にFIVと呼ばれるレスキューとレッカーも待機している。
       レスキューには医者と看護婦とドライバーが乗っている。
       FIVの投入などはHQが指示し、中の管理は山長が調整
       する。       

       スタートしてから3km(又は5km)ごとに通過確認がいて
       車番確認といる。
       車番確認がゼッケンを確認し、通過確認は無線にて1分
       ごとに「通過の有無」をHQに無線連絡する。

       林道の枝道には必要箇所数の車止めが道を塞いでいる。

       長い林道では、中間にミッドが置かれ副山長がFIVと共に
       待機している。

       ゴール側にはFF(フライングフィニッシュ)にチェック長と
       タイムキーパーがいる。車番確認がいる事もある。

       STOPには副山長とタイムキーパーとリザルトがいる。

       この他にギャラリーステージがあれば、ギャラリー管理が
       必要となる。

       更に弁当や必要書類、備品を運ぶ生活班もいる。抜け道
       などを知ってるドライバーでなくてはならないし、スタート
       からゴールまで、オンコースを走る場合もある。

       以上が山の人員である。数十名が必要なのだ。
       これは一つの山だから、SSが複数の場所で行われる
       場合、それぞれ人員が必要となる。
       国際格式では数百名で開催する事になるのである。

       試合が始まると、まずインフォカー(先行車)が来る。
       その後試走車(0カー)が来てからエントラントが走る。

       エントラントの後にスイーパー(追い上げ車)が走り
       SSの終了を告げる。

       この他に、JAFの審査委員がチェックに走っている。

       HQには大会委員長や競技長などを筆頭にリザルト
       担当やコース長など。
       サービスのTCや技術長や技術担当などなど・・・
       陰で動いている人員は驚くほど多いのである。

  ・・・-y( ̄Д ̄)。oO○ コース設定やレッキの要員、など
       試合前から手間がかかる競技なので、簡単に
       オーガナイズなどできないのであるのだよ。

  ・・・(-。-;)・・ほー、はー、へー・・・・

  ・・・-y( ̄Д ̄)。oO○ ま、オーガナイズについては初心者
       に多くは求めないんで、興味あるなら一度手伝って
       みるのも良い経験になると思うのだよ。

  ・・・(-。-;)・・そう言えば、オフィシャルライセンスってありましたよね?
           あれって必要なんすか?・・・・

  ・・・-y( ̄Д ̄)。oO○ 国内競技なら、まるっきり不要だね。
        オフィシャルライセンスは競技長やら役職のための
        ライセンスなんで、経験者以外が持っていてもね・・・。
        ただ、国際格式では取得を求められる場合もある事はある。
        まあ、将来的にオフィシャルやりたい方なら取得しても
        良いけど、ドライバーズと一緒で、毎年更新しなくっちゃ
        いけないから、それだけは覚悟するべきかな・・。

        一応言っておけば、オフィシャルライセンスには技術、
        コース、計時の3種類があり、それぞれA級B級がある。
        違いはドライバーと一緒、A級だとレースのオフィシャル
        も出来る。
        更に、1級から3級まであり、国際格式の長は1級を
        求められる。
        因みにワシは計時のB1級だけしか持ってない。
        
  ・・・(-。-;)・・大変なんすねえ・・・・

  ・・・-y( ̄Д ̄)。oO○ ま、固く考える必要はねえよ。

なにせ趣味なんですから! (^Q^)