第2笑 
ラリードライバーへの道

その3.ラリー車の選び方  2007.02.14更新
     解説:ふるふる
    
     初心者の方がラリー車を手に入れる方法を伝授しましょう。
・・・・・・・・ヾ(・・;)ォィォィ ・・・まだラリーとは何かの説明が・・・・

・・・・・・・ -y( ̄Д ̄)。oO○ ・・・前のページで終わり!・・・・

・・・・・・・(-。-;)・・・・ まだほんのさわりだけだと・・・・思う・・・

(*▼_▼)凸 ウルヘー 俺が講師だろうが!好きにさせーい!

・・・・・・(T_T)・・・はい・・・どうぞ・・・

凸(~-~) 
ラリーはナビよりか断然ドライバーの方が面白い!

・・・・・(^^;・・・・それじゃ・・・ナビの立場が・・・・

(−−#凸 俺は生涯一ドライバーなんじゃい!ナビは他の人間に
任せて、おれはドライバーの説明に専念しようっちゅう訳じゃい!
文句あっか・・・?

・・・m(__)m・・・め、めっそうもございやせん・・・だうぞ・・・

凸(~-~)
ま、最も簡単にラリー車を手に入れる方法はラリー屋さんから
譲って貰うのが良い。それも破格値で。
ラリークラブと言うのは結構ショップを抱えている所が多いから
ショップに相談するのが手っ取り早い。

・・・・・(×_×;)・・・・短絡的な・・・・・・

凸(▼▼メ)・・・なんか間違ってるってか?

・・・・・(^_^;)・・・そうじゃ無いけど・・・それって他人まかせ・・・・

他人まかせじゃあいかんのかい!凸(▼▼メ)

・・・・・(^^;・・・いや・・・どうぞ・・続けてくだ・・・さい。

凸(~-~) 
注意しなくちゃあいけないのは元々ラリー車だから酷い物では
フレームがねじ曲がっていたり、亀裂が入っていたりする事がある。
だから、やたら調子の良い奴の車を買って後で泣き寝入りする事の
無い様に、信頼出来るショップを通して買うのが良いと思う。

もし君が初心者なら、迷わずにAクラスを選択するのが良い。
しかし、今やAクラスの車が・・・無い (T_T)
少なくとも、新車で使える車が無くなって久しく、現在新車
で買えるものは・・・無い・・・ (T_T)
今走っているのはVIVIO、アルトワークス位でどちらも
かなり古い車である。
一番新しいとしてもストーリアX4であるが、維持費の問題か・・
トライアルで走っているがラリーに持ち込む人がなかなかいない。
地区戦では和田誠選手が今年からストーリアで走っているが
ワシと同時期に乗っていたストーリア連中は皆ステップアップ
や引退などしてしまい、いなくなって しまった。
 
ジュニアのAクラスもアルトワークスとVivioしかいない。

HONDAシティやカルタスGTiもあるが、ラリー車が元々無いから
勧めにくい。
スターレットS1.3でもあれば非常に良いが、元々ラリー車
は非常に少なくて入手は困難だろう。
九州とかでは結構走っているそうだが、冬のある北海道では
持ち込む人が殆どいなかった。ワシの記憶でもかつて
小笠原選手が乗ってた位かな・・。随分昔の事である。
例えばVitzの1.3RSとかも上げたいがポテンシャルを知らない
から勧められない。マニュアルトップだけに限ればマツダの
デミオに1.3MTが設定されているはずだが、お買い物車で
戦闘機に太刀打ちできるとは考え難い。
スズキスイフト1.3についても同じ事が言える。スターレットと
何が違うのかと言うと、元々1.5BESTに作られた車体である。
自分で乗ってでも見ない限り、どんな車か不明。
(T_T) (T_T) (T_T) (T_T) (T_T) ・・・・

Bクラスは現在ミラージュ4WDが占めている。
しかし、コイツは完全な改造車であり、市販車でないから
初心者には勧めたくない。
元々全日本用の仕様であって、エンジンと車体を除けば
中身はかつてのランサーエボである。
かと言って他に勧められるラリー車があるのか・・と言うと、
誰も先を考えて来なかった為に、取って代わる車が
見当たらないんである。
新車ではブーンX4を購入できるが、ラリー仕様にする
だけで多分300万円は必要だろう。貧乏人にはとても
手が出せる車では無い。また、ラリーに持ち込んで来る
人もまだいない。トライアルでは良いようだがラリーで
どうなのかは分らない。全日本選手やWRC選手の
車を見て「行ける」と思わないで欲しい。
300万円では済まないからである。
CIVICと言う手もあるが、ラリーで維持するのは初心者
にはあまりに重過ぎる。 壊れる。
ダートラ仕様を転用できるかも知れないが、林道の長距離
に耐えられるものか怪しい。脚はWウィッシュボーンだし
ドライブシャフトはガラスである。多分名人しか走らせる
事は困難と考えられる。

元々ミラージュとシビック(含むCR-X)位しか無いクラス
だったので、困ってしまうのである。
かつてはカローラFXやマーチRなんかがいたけど、マーチ
は最早化石だし、FXは希少価値なほど台数が無い。
全日本で使われていたターボ外しエボやインプは地区戦
に降りて来ているが、台数が知れているから入手
は初心者には困難だと思う。
新車ではセリカが考えられるが、貧乏人が維持できる車
かどうかが分からない。台数もないしね。
理想はミラージュマイベック:FFだが・・最早玉がないだろう。
安く済まそうと思えば今はミラージュ4WD(エボ仕様)しか無い。
(T_T) (T_T) (T_T) (T_T) (T_T) ・・・・

Cクラスはカッコ良いが、初心者が始めるにはちと重荷になる。
ハッキリ言って、インプもエボもスーパーカーであり、生半可に
扱える車ではない。
よって、本来初心者に勧められる車ではないのだ。
ただ、皆欲しがる上、安い玉も数多い・・・困ったものだ・・・。
いきなり、この車を林道に持ち込んでも、ヨチヨチ歩きだし、
上手くなる前に転落してしまうだろう・・・。
このバケモノを維持しながらラリーに出場しようと思うなら
このページを閉じる方が良い。
貧乏人が維持できるスペックからはほど遠い。
年間200万円以上出費できるならどうぞ。さようなら・・。
と・・・冷たくあしらうには「これしか無いんだよな・・」と言う
状況を認めない訳にいかないんである。
下手スリャ、中古市場で一番安いかも知れないからなあ・・。
但し、維持費は間違いなくガッツリかかります。

凸(~-~) 
北海道で開催されている選手権について触れておこう。
一般に地区戦と呼ばれるシリーズは「JAF戦」とも言い、JAFの
規定に従って行われる。
これと同時に、チャンピオンシリーズ戦と呼ばれるJMRCの規定に
従ったタイトルもかかっている。
またJMRCがタイトルを掛けたジュニアシリーズがある。
通常はジュニアで走りこみ、実力をつけてチャンピオンにステップ
アップするのが多分好ましい。
現在はジュニアで年間優勝すると、チャンピオンにステップアップ
した場合、1年間はジュニア料金で走れると言う特典がつく。
(尚、ジュニアで年間チャンピオンになった次の年はジュニアで
 走る事は出来ない。)
この他にチャレンジクラスがあるが、これはJMRCが推奨して
いるが、認定シリーズではないので年間表彰などは行われない。
クルーの内どちらか一人でも初心者の場合エントリーできる。
無論エントリー料金は格安となる。
他にクロ−ズドクラスが設定される事もある。ほぼどんな車でも
走る事が可能である。ためしに走ってみようと思った時に便利な
クラスとなる。無論これもエントリー料金は格安となる。
(2007年現在)

地区戦(JAF戦)は最低出走台数が各クラス5台と決められており、
それ以下では成立しない。
チャンピオン戦は3台で成立するので、例えば4台の出走であれば
地区戦不成立なので、ポイントはチャンピオン戦にしかつかない。
但し、Bクラスが4台以下ならCクラスと混走となりCクラスポイント
が与えられる。
Bクラスが成立し、Aクラスが4台以下で成立しない場合Bクラス
との混走となりBクラスのポイントが与えられる。
AがBクラスを超えてCクラスと混走する事は出来ない。

また、現在は2輪駆動も4輪駆動も自由である。
まとめると

地区戦チャンピオン戦(Wタイトル)シリーズ  上級・中級向け

JMRCジュニアシリーズ              初中級向け
 ※過去3年間で地区戦及びチャンピオン戦において年間
   成績で6位以内に入った者はエントリー不可。

チャレンジクラス                   初心者向け
 ※クルーのどちらか一人が初心者の場合。又はクルー二人共
  初心者であればエントリーが出来る。

クロ-ズドクラス
 ※車が通常の車検を取得しているなら出場可能である。
  過去の経歴等は問わない。B級ライセンス必要。

が開催されている。

クラス分けは車の排気量(ノーマルアスピレーション)に依る。
ターボ係数は排気量×1.7
スーパーチャージャー及びロータリ−は係数1

地区戦・チャンピオン・Jr.クラスは

A、1400cc以下
B、1400cc超え3000cc以下
C、3000ccを超える
(駆動区分なし)

車両区分(これによるクラス分けは無い)
RN車両、RJ車両、RB車両 のいずれもエントリー可能。
(車が製作された年代とその時の規定に従って製作をした
 車の改造種類。)
簡単に言うと2002年以前に製作された車両がRB
N規定前に製作されたのが RJ車両
N規定で作られたのがRN車両

この場合のN規定はFIAのグループN車両ではなく、JAFが
定めたところのN車両です。
 

凸(~-~) 
初心者が学ぶべき所は、競技のやり方、車の動きなど初歩なのだ。
例えランサーのevo9を新車購入しても君は早く走れない!

いきなり早く走る事など絶対無理なのだ。

・・・・・(^^;・・・・言い切るの?

凸(▼▼メ)言い切る!!

公道(アスファルト)を爆走している奴がいきなり林道に入っても
よちよち歩きが関の山。
殆どの奴らがそれを経験している。この私もその一人。

何か競技をやっていたならどんな車を購入しようと構わない。
しかし、競技自体始めてならばC車輌は邪魔にこそなれ、君の
成長を妨げる事になるだろう。

・・・・・(^^;・・・・でも、皆エボやインプを欲しがるもの・・・

(−−#凸 あんなハイパワーを!金の無駄だ!

単にA,B,Cのクラス分けがされている訳では無い。
これには暗にステップアップの意味が込められている。
この事は実際山に入って林道を走ってみたらすぐ判る。
誰かの横に乗ってみることをお勧めする。(出来るだけうまい人)
そしたら上の意味が身に染みるだろう。
Aクラスあなどり難し・・・と。

何故Aクラスを薦めるかと言うと、何に付け安いからだ。
燃費も税金も安い。コストパフォーマンスが良いからその分練習も
多く出来る。壊れ易いと良く言われるが、そうでも無い。
私はヴィヴィオを3台乗り継いだけど、軽だから壊れたと言う様な
事は殆ど無かったし、ヴィヴィオに関して言えば「最高の車」だと
今でも思っている。

軽だからパワーはあまり無い(でも持て余すでしょう)。
しかし、入門には充分過ぎるしコマイ分挙動も早い。
ハンドルだけでコーナーをクリア出来るから慣れるのも早い。
価格は出来れば30万円以下の物を買いたい。
安ければ安い程良い。なぜなら、例え潰しても家計に響かない
様にしたいからだ。

・・・・・(^^;・・・・でも、エボやインプはかっこよいし・・・・・・

凸(▼▼メ)腕がなまくらで扱える代物じゃねえ!!
 かっこエエのは結構だが、すりゃあレプリカ満足のオタクだべ!
 実際に山を走る気なら、先に腕を磨け!と言いたい!!

いきなり200万円オーバーを購入して1ヶ月もしない内に修理費
150万円なんてなったらラリーどころでは無い。
誰も壊したくない。でも練習にはリスクがつきまとう。
だからガラクタで良いからまず走ってみるべきなのだ。
但し、アンダーガード、ロールバー、4点式シートベルト、ヘルメット
だけは必ず装備しなければ練習すらしてはいけない。
ロールバーの入っていない車など単なるブリキのオモチャと考えて
良い。市販車そのままの車で峠を攻めてる奴なんか見てると
棺桶に片足突っ込んで走っているとしか見えない。

ラリーをするからにはそれなりの「戦闘機」が必要なのだ。
 

その4.勝つ事を考える前に  2007.02.15更新
凸(~-~)
良く初心者が勘違いしているのが「良い車に乗れば勝てる」と
思ってしまう事です。
ランサーに乗ればミラージュより、ましてヴィヴィオより早く走れると。
そしてランサーのevo9でも買おう物なら、WRCにでもでれる気分
になるらしい。

直線勝負なら私も負けますが林道へ入ったら「どけっ!」になりますよ。
問題はまず車では無く、ドライバーの腕が一番の勝負になるんです。
それは経験も含みますから練習量、練習の質が問題になって来るんです。
車の良否は腕がライバル達に追い付いてからの話です。
速い人は何に乗っても速いんです。
そして、上手い人は車を壊しません。だから優勝できるんです。

・・・・・(^^;・・・・そう言や、あんた、やたら車壊すねえ・・・・

・・・・・(^^;・・・・そこに触れる?

・・・・・(^^;・・・・だって、やたら偉そうやんか、態度・・・・

・・・ -y( ̄Д ̄)。oO○ ・・人生には忘れてしまいたい事もある。

・・・・・(^^;・・・・しゃあないなあ・・・・

最初に目指すのは自分の運転スタイルを決める事。
グリップ走行(最初は皆これ)に徹するなら徹底的に練習して
林道の速さに目を慣らす事です。
最初は次々に現れるコーナーにびくびくものでしょうが、慣れると
現れるのでは無く、自分からコースへ入って行く様になります。
コースが来るのでは無く、コースに向かって行くのです。
そして、コースが見える様になります。(感覚の話ですよ)

そこで始めて尻が出るのを押さえたいとか、インにもっと早くつきたい
とか「車」に注文が出て来るのです。

・・・・・(^^;・・・そこまで、どん位時間がかかるのん?・・・・

・・・ -y( ̄Д ̄)。oO○ ・・人による!師匠がつきゃあアドバイスも
 あるだろうしな。ワシは師匠なしで3年位かかったかな・・・

・・・・・(^^;・・・悲しい話やん・・・・

 -y( ̄Д ̄)。oO○・・お前速い車ってどんなんだと思う?

・・・・・(^^;・・・パワーがあって・・・・

-y( ̄Д ̄)。oO○・ふむふむ・・・

・・・・・(^^;・・・曲がり易くって・・・・

-y( ̄Д ̄)。oO○・ほうほう・・・近いけどなあ・・・・
 
速い車ってのはラリーでは「扱い易い信頼性のある車」を言います。
なぜなら、どんな道でも速く走る必要がある車だからです。

アスファルトもダートもあり、雨も雪もパンパンのダートや浮き砂利、
等々何が出てきてもOKなマルチパフォーマンスカーがラリー車
なのです。

故に、個人的にも皆違いますのでどれが良いのだと一概に言えません。
が、私達が作る速い車ってのはより安全に速くコーナリングの出来る
車、思い通りに止まり、期待通りに加速する車なのです。
そんな車を作るためには、自分のドライビングセンスを育てる必要が
あります。
だから未だに私達は練習を続けているんです。

その結果が試合で出ます。勝つと言うのは、同じく練習をして出て来た
ライバル達より速い場合に達成されます。
練習もなしに優勝出来る程柔な世界ではありません。

たかが地方戦ですら勝つ事は困難なのですから、APRCやWRCは
目に見える程近い所の存在ではありません。

夢を見るのは勝手ですが、夢を見てるより走った方が数万倍面白い。

・・・・・(^^;・・・速いか遅いかの判断はどうするの?・・・・

-y( ̄Д ̄)。oO○ 例えばワシ!

・・・・・(^^;・・・はあ?・・・

-y( ̄Д ̄)。oO○ ワシは遅い!

・・・・・(^^;・・・????・・・

-y( ̄Д ̄)。oO○ 車も遅い!

・・・・・(^^;・・・何言ってるんだ・・・この親父・・・・・

凸(▼▼メ) だから「ワシは遅い!」って言ってるんだあ!

・・・・・(^^;・・・狂ったか?・・・

(−−#凸 VIVIOなら常にワシのタイムを蹴散らす位でないと
       上には通じない。
       Vivioプラスワシのコラボは昔のチャンピオン中くらい
       のタイムでしかない。
       和田君と勝負したいならワシより確実に速くないと
       お話しにならない。まして全日本で通用するには
       和田君を蹴散らす位のタイムを量産する必要がある。
       ジュニアを走っている人はワシのタイムを見て「遅い」
       と思わなくてはチャンピオンに来ても優勝争いの
       カヤの外って事!

・・・・・(^_^;)・・・・・とおーってもメチャクチャな指針ですこと・・・

-y( ̄Д ̄)。oO○ まずはJr.のAクラスへ来れば、どんくらい
            なのかが分かるべえさ。

・・・・(^_^;)・・・・一種の勧誘ですね・・ハハハ・・・

凸(~-~)
貧乏人には貧乏人のラリーのやり方ってのがあるんです。
ましてナビをするなら車すら必要ありません。
パッと現れてパッと消えるラリー屋さんは大抵高価な車で走っていた
方です。私達貧乏人はいかに安くラリーを楽しむか・・・です。

なにせ、ただの趣味なんですから。